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中期経営計画 第Ⅰ期の進捗について

指月グループは、長期経営ビジョン(2019年度~2028年度)の実現に向けて、中期経営計画を策定し取り組んでおります。第1ステップである第Ⅰ期(2019年度~2021年度)の進捗についてご説明します。

2021年6月

1.中期経営計画 第Ⅰ期の概要と進捗

第Ⅰ期では、産業機器、自動車機器(xEV)、電力機器(力率・品質改善)、環境・省エネ機器の事業推進を重点施策として、10年後のあるべき姿、そして、100年企業に向けた経営基盤の確立に努めています。連結売上高とセグメント別の売上高は下図の通りです。

中期経営計画第Ⅰ期の進捗

 
今期2021年度については、2020年度からのコロナウイルス感染症拡大の影響があり、2019年に発表した当初計画から大幅に見直しました。コンデンサセグメントの売上高は170億円を計画しています。電力機器セグメントでは72億円を計画しています。
なお、2021年度より収益認識基準を適用する影響で、コンデンサセグメントの「自動車xEV」事業で1億円の減少、「電力機器(国内)」事業で3.9憶円の減少影響が出る見込みです。

中期経営計画第Ⅰ期 連結売上高

 

中期経営計画第Ⅰ期 セグメント別売上高

 

2.重点事業の進捗

第Ⅰ期の重点事業である、産業機器、自動車機器(xEV)、電力機器(力率・品質改善)、環境・省エネ機器の進捗は下記のとおりです。

 

電鉄車両や大型モータードライブなどの市場は、コロナウイルス感染拡大の影響により投資を控える動きや計画延期・消滅が発生し受注が低迷しています。一方で、再生可能エネルギー市場については活況であり、受注が好調に推移しています。
施策の進捗としては、継続して取り組んでいる小型化品の開発、欧州競合メーカーに対抗する商品開発を進めています。また、材料費低減を目的とした海外材料の採用を加速中です。

中期経営計画第Ⅰ期 産業機器

 

2020年度第1四半期は、コロナウイルス感染拡大の影響を受けましたが、第2四半期以降は急激に回復しました。2021年度は、半導体不足などによる減産のあおりががリスクとしてあるものの、通期では71億円到達の見通しです。
施策の進捗としては、生産性向上と製造コア技術の向上を目的とした社内プロジェクトを推進し、収益性改善および、価格競争力強化を進めています。また、高耐熱コンデンサの量産を開始しましたが、現時点では売上・利益への寄与は小さいため、今後、拡大を図ってまいります。

中期経営計画第Ⅰ期 自動車xEV

 

海外市場では、投資の冷え込みが2021年度も継続する見込みです。国内市場は、地方案件で再開の動きがあるものの、大型物件の多い都市部での工事停滞が発生しており動きの悪い状況が続いています。
施策進捗の状況としては、海外市場は、東南アジア各国の代理店・パートナーとの関係強化を推進中です。国内市場は強固な商流を強みに、引き続きトップシェアを維持しています。また、原価改善に向けた設計最適化も進めています。

中期経営計画第Ⅰ期 電力機器

 

2020年度に比べ市況は回復する見込みではありますが、投資が一部長期化しているため、当初計画の達成は困難な見通しです。
施策の進捗としては、ビジネスモデル確立を目指した事業部化を推進し、社内組織の大きな改革を実施しました。また、市場の課題とニーズを捉え、新商品の開発に着手しています。

中期経営計画第Ⅰ期 環境省エネ