シヅキについて
シヅキの事業と社会のニーズ
シヅキが挑戦する社会のニーズは、「電気をつくる」から「その電気を使う」までのあらゆるシーンで求められている「効率化」、つまり「電気エネルギーのマネジメント」を支えていくことと考えています。
ここではセグメント別の事業について、現在の事業環境や当社に求められているニーズをご説明します。
1.シヅキの事業
当社の事業は「フィルムコンデンサ事業」と「電力機器システム事業」の2つで構成しており、いずれも電気に関わるさまざまなシーンで貢献しています。この2つの事業を通して、電気エネルギーの効率的な活用を支え、安全で快適な脱炭素社会の実現に寄与していきたいと考えています。
現在、フィルムコンデンサ事業の柱は、「産業機器」と「xEV」向けになります。産業機器用には、電鉄車両用コンデンサや再生可能エネルギー用コンデンサなどが含まれています。また、xEV用には、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)用のコンデンサが含まれています。フィルムコンデンサ事業は主に、機器や装置に使用される部品を生産、販売するビジネスです。
一方、電力機器システム事業の中核となる重点事業は「電力」と「環境省エネ」になります。こちらは、電気設備としてのコンデンサやリアクトル、あるいはシステム商品を生産・販売するビジネスとなります。
2.事業環境
シヅキがおかれている事業環境について、大きな流れとしては、脱炭素化の加速により各種の規制が強化されつつあることはご承知のとおりですが、この流れは当社事業とって拡大へつながるものであります。たとえば、産業機器においては、再生可能エネルギーの普及や省エネマインドの高まりによって、当社製品の需要拡大が見込まれます。また、電気自動車をはじめとする次世代モビリティの拡大や、パワーエレクトロニクスの技術革新においては、当社のビジネスチャンスがさらに拡大しています。
1)全体の動向
2)サステナビリティ社会の実現に向けた当社事業領域の動向
3.社会のニーズへの対応
1)フィルムコンデンサに求められるニーズへの対応
①小型化の実現
電鉄車両用のコンデンサでは、段階的な小型化を進めており、1990年を基準として容積比マイナス70%
の大幅な小型化を実現しています。
②高耐熱コンデンサの開発
村田製作所との共同開発により125℃耐熱を実現。主に車載用途の部品点数削減などに貢献しています。
③長寿命製品の開発
特定条件下における例として、加工条件の最適化や加工精度の向上により、2013年と比較して約4倍の
長寿命化を実現しています。
2)電力機器システムに求められるニーズへの対応
①個別最適化への対応
装置導入の効果が最大化されることを狙い、お客様の個別要請に対応することで、短期間でカスタマイズ
した商品を提供するための能力を継続的に強化しています。
②IoTの活用
IoTの活用は、高度な機器やシステムの制御、保守メンテナンスの最適化に必要な技術です。現在、基礎
開発を終了し、製品への応用を開始しています。
③機器の低損失化
次世代パワーモジュールの採用などにより、低損失製品のラインナップを拡充しています。
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