モータ運転用フィルムコンデンサ
誘導モータの力率改善用や、運転用としてフィルムコンデンサをご採用頂いています。このコンデンサは、全て保安装置内蔵または保安機構付きで、高い安全性を有しています。
体系図
角型
筒型
保安機構と保安装置の違い
安全保護クラスについて <IEC60252-1規格(2014年改訂版)>
これまで保安機構に関する安全保護クラスが無かったため、新たに保安機構に関する安全保護クラスS3が 追加となりました。
記号 | 詳細 |
---|---|
S0(旧P0) | 安全保護無し。 |
S1(旧P1) | 異常時(破壊試験)に対し、オープンモードまたはショートモード(安定短絡)となる。 |
S2(旧P2) | 異常時(破壊試験)に対し、オープンモードとなる。 |
S3(新規) | 異常時(破壊試験)に対し、オープンモード(残留容量1%未満)となる。 |
保安機構
金属化フィルムは、自己回復性を応用し、ヒューズのような機能を持たせることができます。
機能の概要は、次のような順序になります。
①弱点部の短絡→②短絡部へエネルギーの集中→③経路狭部の金属の酸化消失→④弱点部を回路から切り離す
保安装置について(保安装置内蔵形)
安全性をより一層高めるため保安装置を内蔵しております。保安装置を正常に作動させるため次の点にご注意ください。
(1)保安装置は内圧の上昇にともなう上蓋の膨れを利用して回路を切断する方式です。従って端子方向にはスペースとして6mm以上をとってください。保安装置の動作に際しては、ケース底部も若干(最大3mm)膨らみます。
(2)コンデンサに接続するリードはリセプタクル(#250シリーズ)をご使用していただきますが、リセプタクル挿入時、端子に無理な力が加わらないようにご注意ください。保安装置が誤作動することがあります。