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事業と強み

コンデンサって何?

コンデンサの基本構造は、電気を通さない物質(誘電体)を2枚の金属(電極)で挟んだもので、
「電気を蓄える・放出する機能」、「直流電流を遮り、交流電流を通す」という基本機能を持った電気部品です。
電気を効率的に使うことができ、電気を使うあらゆる用途でなくてはならない部品になっています。

「フィルムコンデンサ」とは

コンデンサはさまざまな種類があります。シヅキが得意とするのは「フィルムコンデンサ」。
厚さ数マイクロミリのフィルムを誘電体とし、電極と一緒に巻いた(または積層した)ものです。

他のコンデンサに比べて高い絶縁性と低損失、周波数や温度に対する容量の安定性で特に優れており、極性を持たないという使い勝手の良さ、また、蒸着膜の自己回復作用による高い信頼性とあいまって幅広い用途で使用されています。

コンデンサの構造例

コンデンサの役割は?

コンデンサは、家電、新幹線、鉄道、工場、自動車など、皆さんの身近なところで活躍していますが、普段の生活の中ではあまり聞きなれない言葉ですね。
皆さんの生活を支えている縁の下の力持ち「コンデンサ」が担っている主な役割をご紹介します。

電圧を安定させ、高品質の電気を供給する

私たちの生活に欠かすことができない電気。目には見えないものですが、電気にも「品質」があります。
大規模工場などで一度にたくさんの電力を使うと電圧変動が起こり、照明がチラつく。雷や雪の影響で瞬間的に電圧が下がり、工場の生産ラインが止まる・不良品が発生する。太陽光発電によって生まれた電気は電圧が不安定で、商用電力への変換が難しい。
こうした場面において、コンデンサは電圧の変動を抑えたり、低下を補償したりすることで、安定した電気を社会に届ける役割を担っています。

瞬時無効電力補償装置(SVC/SVG)

モータを動かす

モータ運転用コンデンサ

コンデンサは、モータを動かす役割も担っています。例えば、エアコンの心臓部である「コンプレッサ」はモータで動き、その回転数が高いほど冷暖房能力が強くなります。
コンデンサは、モータの回転する力を生み出し、冷暖房を手助けしています。その他にも、冷蔵庫や洗濯機、扇風機などさまざまな家電製品のモータ部分に取り付けられ、モータの回転を手助けしています。

電気をきれいにして、電気に関する障害を防ぐ

ラジオの音が乱れたり、モニター画面が乱れたりといった現象を皆さんも経験されたことがあるかと思います。これは、モータなどから発生する「ノイズ」が電気機器の正常な動作を妨げていることが原因で起こります。エレクトロニクス化によって私たちの暮らしがどんどん便利になる一方で、様々な電気機器が増えたことにより、電気に関する障害も増えています。
コンデンサは、このノイズを除去して電気をキレイにすることで、機器の誤動作を防いだり、他の機器に障害を与えないようにしています。

自動車雑防用コンデンサ

省エネに貢献する

変電所用並列コンデンサ、高圧進相コンデンサ

限りある資源を有効に使い、地球環境を守るために「省エネ」がますます重要になっていますね。また、省エネは電気代の削減にも繋がり、個人・企業としてもメリットがあります。コンデンサは、様々な方法で使用電力を削減し省エネに貢献しています。例えば・・・
力率を改善してムダな電気を減らす
力率は有効に利用できる電力の割合です。交流電源から供給される電力は、モータなどの負荷によって電圧と電流に「ずれ」が発生し、力率に影響を与えます。この「ずれ」を小さくすることによって、ムダになる電力を減らして力率を改善します。

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