シヅキについて
事業セグメント
シヅキは、コンデンサ・モジュール部門、電力機器システム部門という2つのセグメントで事業展開しています。電気がつくられる場所からつかわれる場所まで、シヅキのコンデンサと電力機器は 社会のさまざまなところで活用され、お客さまとともに社会課題の解決に貢献しています。
コンデンサ・モジュール
コンデンサを、部品やモジュールのかたちで提供しています。産業機器から自動車、家電機器にいたるまで幅広い市場に向けた製品提供を、ラインの構築から手掛けています。各種インバータに適した電気の安定化やノイズの除去などをとおして、社会の電気エネルギーマネジメントの一翼を担っています。
自動車
HEVやEVなど次世代自動車向けには、駆動モータや電装品の電源部にコンデンサが搭載され、インバータ平滑やフィルタの役割を担っています。また、ワイパーや発電機など自動車の電装品から発生する電気ノイズを低減するために、雑音防止用のコンデンサが多数搭載されています。フィルムコンデンサの強みである長寿命・高信頼性で、自動車の安定走行に貢献しています。
新幹線・電車・機関車
インバータ回路の平滑用として車両の床下に搭載されています。電気の歪みをとり、機器の動作に必要な電気エネルギーを安定化させます。国内・海外の鉄道車両に搭載されています。シヅキの鉄道車両用の歴史は古く、1960年代からご採用頂いています。
家電機器
エアコンや冷蔵庫、IHクッキングヒーターなど、さまざまな家電機器にもコンデンサは使用されています。エアコンや冷蔵庫などではモータ部に取り付けられ、モータの回転をサポートします。IHクッキングヒーターでは高周波・大電流の供給と、平滑化のために搭載されています。
産業機器
電動工具やポンプなどの小型産業機器から、太陽光・風力発電や鉄鋼所の電気炉、製造プラント設備といった大型産業機器までコンデンサは使われています。小型産業機器では、ノイズの除去やモータの運転をサポートしています。大型産業機器では、電力の平準化やインバータ回路における電圧の安定化など、電気の使用効率を上げるために使われています。
電力機器システム
工場やビルなど大電力を扱う施設に向けて、電気品質の向上や省エネに貢献する製品を提供しています。コンデンサ・リアクトルをはじめ、ますます高まる環境保全・省エネのニーズに対応。力率(電力供給の効率を示す値)改善や瞬時電圧低下補償など、多様な製品を展開しています。
受変電設備
発電所から変電所を経由し、工場やビルなどに電気が供給されるまでの間も、シヅキの設備が活躍しています。
変電所では電力を効率よく使うために、コンデンサが無効電力を補償します。また、アメリカや中国、東南アジアなど海外でも、電力網の増強や設備の更新、工場新設といったさまざまなシーンでコンデンサやリアクトルが数多く使われています。
このようにシヅキの商品は「発電」「送電」「変電」「配電」といった電力のネットワークを支えています。
鉄道地上設備
シヅキは車両用のコンデンサだけでなく鉄道用地上設備も提供し、鉄道インフラの安全に貢献しています。
例えば「レール電位抑制装置」は、ホームにいる乗客の感電防止のために設置されています。また、鉄道変電所に設置される装置は、列車の運行に支障をきたす電圧降下を抑制し、電源を最適に保つことで増便の要求にも対応しています。このように「安全対策」「輸送力増強」「電力効率の改善」「電力品質の向上」に貢献する商品を納入しています。
電気障害対策
電気を使うところには「高調波」、「電圧低下」、「電圧変動」といった電気障害が発生しますが、シヅキではこれらの対策機器も取り揃えています。
電気機器から発生する高周波や高調波がさまざまな機器の誤作動をひきおこす場合があります。「高調波抑制装置」は、それらを検知し、予防・改善をします。
ダムやトンネル建設現場では、搬送用や掘削用の大型機器がたくさん使われています。「無効電力補償装置」は、それら大型機器が発生させる電圧変動障害を除去します。
「瞬時電圧低下補償装置」は、落雷や積雪で発生した一瞬の電圧低下を検知すると、瞬時にバックアップ。製造装置の安定稼働を守ります。
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