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力率改善用機器 よくあるご質問 (FAQ)

お問い合わせの多いご質問と回答をご紹介します。

共通 | 進相コンデンサ | 直列リアクトル

 

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進相コンデンサと直列リアクトルは横倒し可能ですか?進相コンデンサや直列リアクトルは、一部の製品を除き、運搬・据付時の横倒しを禁止しておりますのでご注意ください。
進相コンデンサ内部には絶縁油で素子が含侵されており、倒立及び横倒しで設置された場合、内部で常時ストレスが掛かり、製品品質に影響を及ぼす可能性あります。
 ■横倒し禁止除外対象品:低圧進相コンデンサ設備 N2形
異なるメーカの進相コンデンサと直列リアクトルを組み合わせて使用しても問題はありませんか?メーカの不一致は避けてください。
進相コンデンサと直列リアクトルは、直列に接続する極めて協調性の高い組み合わせであり、万一不具合が生じた場合、いずれが原因かを特定する事が困難になるケースが多く、メーカ不一致での採用は推奨致しません。
機器の離隔距離を教えてください。進相コンデンサ同士、及び、進相コンデンサ~直列リアクトル間の離隔距離は原則以下の値以上としてください。

<進相コンデンサ~進相コンデンサ間>
 ①油 入: 100kvar未満…50mm以上、
       150~300kvar…80mm以上、
       400~500kvar…100mm以上
 ②ガス式: 50kvar以下…50mm以上、
       75~100kvar…80mm以上、
       150kvar以上…100mm以上
 ③進相コンデンサ~直列リアクトル間:200mm以上
 ④直列リアクトル~直列リアクトル間:200mm以上

なお、絶縁・放熱・メンテナンスの判断により、上記寸法を小さくできる場合はこの限りではありません。
PCBの油分析のための採油方法を教えてください。こちらから採油方法の資料をダウンロードし、ご確認ください。
L=6%品とL=13%品をどのように選定するのですか?一般的にはL=6%(Ⅱ種)を選定しますが、首都圏や関西圏など特別に高調波が多いとされている地域では、電力会社がL=13%品を推奨しています。また、系統の高調波(電圧歪率)を測定して判断する方法もあります。
L=6%品とL=13%品を混在させて並列運転した場合、悪影響や不具合は生じますか?5次以上の高調波に対しては悪影響はありません。
但し、3次高調波が無視できないくらい存在する場合は、それらが拡大する懸念があり、注意が必要です。
旧JIS品の進相コンデンサと直列リアクトルにおいて、どちらかのみを更新して使用することは可能ですか?使用できません。

<進相コンデンサのみ更新した場合>
現JIS品の進相コンデンサと旧JIS品の直列リアクトルを組み合わせて使用すると、リアクタンスが6%→約5.6%と小さくなり、第5高調波電流が流入しやすくなります。

<直列リアクトルのみ更新した場合>
旧JIS品の進相コンデンサと現JIS品の直列リアクトルを組み合わせて使用すると、進相コンデンサにリアクタンス相当分の過電圧となります。

 

進相コンデンサ

容量選定の仕方を教えてください。「進相コンデンサ 設置容量の選定」をご確認ください。
進相コンデンサを低圧側に設置することで何が変わりますか?低圧進相コンデンサのメリットについては、「コンデンサの低圧設置で、よりもっと効果的にしませんか?」をご確認ください。
進相コンデンサ設備の低圧側設置による省エネ効果計算(概算)は、「省エネ効果計算」をご確認ください。
 
進相コンデンサの電極構造について教えてください。当社では、油入高圧進相コンデンサはNH式、ガス封入式高圧進相コンデンサはSH式、低圧進相コンデンサはSH式です。
進相コンデンサの更新時期はいつですか?進相コンデンサ及び直列リアクトル、放電コイルなどの付属機器は、(社)日本電機工業会「汎用高圧機器(及び低圧機器)の更新推奨時期に関する調査」という報告書において更新推奨時期を以下に定めています。
 高圧進相コンデンサ及び付属機器:使用開始後15年
 低圧進相コンデンサ:使用開始後10年
 (これらの値は保障値ではありません)
予防保全の見地からも、上記期間を目途に更新を推奨します。
 
進相コンデンサが膨張していますが、どうすればいいですか?ケース膨れをスケ-ルやノギスで測定し、基準値から外れていた場合は直ちに運転を停止し、最寄りの当社支店・営業所までご連絡ください。
 <基準値>
  10.6~53.2kvar:10mm以内、
  79.8~106kvar:15mm以内、
  160~319kvar:20mm以内、
  426~532kvar:25mm以内

基準値以内、あるいは膨れが凹凸している場合は正常です。

進相コンデンサは、温度変化による内部圧力吸収のため、ケースに可とう性をもたせており、運転や周囲温度による温度変化で膨張-収縮します。また、ケース加工時の溶接による入熱で生じる凹凸や、絶縁油充填によって生じる膨らみ等があり、製品の完成・出荷時から膨らみが生じています。
 
長年使用している進相コンデンサに、最近、油の滲みのようなものを発見しました。継続使用可能ですか?油をふき取ってもまた滲んでくるようであれば、交換が必要です。
進相コンデンサはケ-スに密閉して使用する必要があり、油漏れしている場合は密閉状態が保てず絶縁劣化につながります。

 

直列リアクトル

進相コンデンサ回路における直列リアクトルの設置は義務ですか?高圧受電設備規程、内線規程により義務化されています。
詳細は「直列リアクトル設置の義務化について」をご確認ください。

内線規程では「低圧進相コンデンサを各負荷に共用して取り付ける場合は、直列リアクトルを施設すること」とありますので、負荷直結型コンデンサ(低圧側に個別設置)に関しては例外となりますが、直列リアクトルのない進相コンデンサが高調波を拡大してしまうメカニズムは同じなので、メーカとしては直列リアクトルの設置を推奨しています。
直列リアクトルから異常音が発生していますが、どうすればいいですか?正常でも励磁音が聞こえる場合があります。
各相の電流値を確認頂き、電流値の異常やアンバランスがなければ製品に異常はありません。
電流値の異常やアンバランスがある場合は、高調波流入の可能性が高いので当社までお問い合わせください。
進相コンデンサ、直列リアクトルのリアクタンスをL=13%品に変更するなどの措置が必要となる場合があります。
直列リアクトル端子には1次側(UVW)と2次側(XYZ)がありますが、逆に接続することは可能ですか?直列リアクトルのコイルには極性がありませんので、1次側と2次側を逆に接続しても問題はありません。
但し、放電コイル内蔵タイプの直列リアクトルの場合は、接続に注意が必要です。
直列リアクトル使用時に温度センサの警報が出力されたのですが、原因は何が考えられますか?高調波の流入の可能性が高いです。需要家構内に高調波の発生源がない場合は、電源からの高調波回り込みが考えられます。