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直列リアクトル設置の義務化について

JIS規格、JEAC規格(内線規程、高圧受電設備規程)で直列リアクトルの設置が義務化されました。

JIS規格において、高圧進相コンデンサ関連設備(コンデンサ・直列リアクトル・放電コイル)の規格が1998年に一本化され、直列リアクトルを取り付けて使用することが原則となっています。また、「内線規程(JEAC8001-2016)」「高圧受電設備規程(JEAC8011-2014)」においては、コンデンサ回路には直列リアクトルを施設することが勧告から義務的事項に引き上げられました。

直列リアクトル設置有無の違い

高調波電流の流出抑制対策

進相コンデンサは、容量性インピーダンスで周波数が大きくなるほど流れる電流も大きくなる特性をもち、高調波に弱いです。同回路内に高調波発生機器が存在すると、進相コンデンサにも高調波流出電流が流れます。この電流と、電源側の誘導性インピーダンスとの共振現象によってさらに拡大し、電源側への高調波流出電流が拡大して配電系統に障害(電圧歪み)が発生します。

コンデンサのみ

直列リアクトルを投入することによって、進相コンデンサを含む回路全体が誘導性インピーダンスになり、高調波流出電流は拡大しません。

コンデンサ+直列リアクトル

進相コンデンサ投入時の突入電流の抑制

突入電流とは、電気機器に電源を投入した瞬間に流れる過渡的な電流のことで、定格電流よりも大きな電流が流れます。進相コンデンサは通電した瞬間に充電が始まるため大きな突入電流が発生します。
この突入電流により、コンデンサの寿命が短くなり、また、ヒューズが誤動作を起こすことがあります。

コンデンサのみ

リアクトルは自己誘導作用という特性をもち、電流が流れた瞬間にそれを打ち消す逆方向の起電力を発生させます。この特性により突入電流を抑制できます。

コンデンサ+直列リアクトル

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