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エネルギーマネジメント

エネルギーマネジメント ご提案の背景

電力市場の環境変化

2015年に国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)やパリ協定で締結されたように、世界各国で協力して気候変動の抑制に取り組むことが求められています。さらに国内では、2020年4月から、①電力の安定供給の確保、②電気料金の最大限の抑制、③需要家の選択肢や事業者の事業機会の拡大を目的とした電力の完全自由化がスタートしました。
このような電力市場を取り巻く環境の変化により、蓄電、周波数変換、電圧補償などで今まで無かった新たな仕組みや事業、サービスが生み出されるとシヅキは考えています。
 <その一例>
  ①電力自由化にともない、契約電力会社に対し、化石燃料よりも再生エネルギーの要求が増える。
  ②電気の平準化をするための蓄電器の用途が拡大、機器のエネルギー変換効率が向上する。
  ③全体最適化を目的とした省エネルギー機器の普及などが深化する。

エネルギーマネジメントにおける問題の顕在化

電力市場において2018年頃から顕在化してきた問題として、「ブラックアウト」「出力制限」があります。
 <事象1> 震災を起因とした電力需要に対して、供給が不足し需給バランスが取れず発生した、
       ブラックアウト(全系統電源喪失)。
 <事象2> 再生エネルギー発電は電力供給が不安定なため、系統においてその割合が増えると、
       安定した電力供給が困難になり、出力制限が実施される。

分散型電力市場の拡大はエネルギーを効率よく使うために、電力を貯蔵し、平準化して使用する必要があります。台風、集中豪雨、雷害など、地球温暖化にともない増加する自然災害に対して、防災・免災・減災などレジリエンスの強化がますます求められています。

 

シヅキが考えるエネルギーマネジメント

シヅキでは、電力機器システム製品で培った『電力変換技術』をもとに、蓄エネ、省エネ、電力の安定供給で、電力品質の向上を必要とされているお客様のたくさんのニーズにお応えしてまいりました。貴重な電気エネルギーを効率的に使用し経済的メリットも得られるように管理することが、シヅキが考えるエネルギーマネジメントです。

余剰電力の蓄電と電力の安定供給

再生エネルギー発電システムを導入されているお客様にとって、発電した電力を必要なタイミングでムダなく有効に使えることは、経済面でも重要なポイントになります。
例えば、太陽光発電。発電で余った電力=余剰電力を蓄電して、夜間など電力が不足した時に使えたり、また、停電時にも電力供給ができるように備えておけば、万一の時でも安心です。
 
     ■余剰電力を蓄電

余剰電力の蓄電

 

     ■夜間や万一の停電時に電力供給

停電時に電力供給

 

回生電力の有効利用

回生電力とは、負荷によりモータが回転することで発生する電力の事です。この回生電力は、エレベータやコンテナヤードクレーンが ”下降する時” に発生します。この他にも、立体駐車場やコンベヤ、天井走行クレーンなど、私たちの身近なものから回生電力は沢山発生していますが、その殆どが ”捨てられている電力” なのです。
この捨てられている回生電力を蓄えておき、災害などでの停電時に供給することで、例えば、付加価値の高い製品の生産を停止させない、機会損失の大きな重要設備を停止させない、もしくは安全に停止させることが可能で、損害を最小限に抑えることが出来るのです。

    <コンテナヤードクレーンの例>

回生電力の有効利用

 

シヅキだからできること

今後、新たに生まれるニーズとシヅキのシーズを組み合せて、進化し続ける通信機能を駆使し、「蓄エネ」「省エネ」「電力安定供給」の『効果の見える化』ができる市場を創出していきます。具体的には、系統での消費電力や、発電電力、蓄電電力、負荷電力などを「見える化」し、シヅキの電力変換技術を組み合わせて、系統・発電・蓄電との最適連携を図っていきます。
また、シヅキでは、コンデンサ技術や電力変換技術を駆使し、産業市場や鉄道市場にさまざまな製品を納入してきた豊富な実績があります。お客様の要求仕様にあわせてカスタマイズすることも得意としています。沢山のご要望を実現してきたシヅキだからこそできる、エネルギーマネジメントがあります。

シヅキの主な技術 実 績
パワエレ回路・制御技術 ・インバータ(アクティブフィルタ、瞬低補償装置)
・双方向コンバータ(パワーマネジメント装置)
パワエレ周辺機器制御技術 ・蓄電器状態監視マネージャ
・電力監視システム(デマンド監視、高調波計測)
受動部品設計 ・フィルタ用、スナバ用コンデンサ設計
・リアクトル、トランス設計
筐体最適化設計 ・小型・高密度実装
・高効率放熱

 

シヅキがエネルギーマネジメントで実現できること

電力品質向上
波形をきれいにする/電圧補償
・系統の事故防止
・機器の誤動作防止
安定供給(防災・減災)
商用電源から瞬時に切り替え
・瞬時電圧低下、停電補償
・精密機器、自動機器の防災や減災
省エネ
ピークアシスト・エネルギー回生/
効率良く電気を使う
・ユーテリティの低減
・電力の平準化
・最適な蓄電構成
省エネ
力率改善
・電力料金の割引
・電気設備の効率化

 

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