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機器のインバータ化に適した高機能フィルムコンデンサ

近年、安全性、省エネ・環境保全で注目を浴びるインバータ。
その時代の流れに、シヅキのフィルムコンデンサがお役に立っています。

インバータを効率よく運転させて、商品や機器をより高度に制御しようとすると、運転周波数を高くしたり、高電圧化する必要があります。フィルムコンデンサは、電気的な損失が少なく、高い周波数や高電圧に耐えられるなど電気的な特性に優れています。

特に、産業分野においては、長時間、連続運転する場合が多く、機器のメンテナンスロスが少なく、安定稼働するコンデンサが必要とされます。中でも、フィルムコンデンサは長寿命なため、保守しにくい場所に設置される装置(例えば風力発電装置)や、運転を止めにくい装置(例えば産業生産設備)などに向いており、さまざまな分野への採用が広がっています。

さらに、幾層にもなる電極パターンが金属蒸着されたフィルムには、「自己回復作用」と「ヒューズ機能(保安機能)」があるため、信頼性や安全性に優れ、新幹線や電鉄車両、自動車、エレベータなど高い信頼性が求められる製品に数多く利用されています。

インバータって何?

「インバータ」とは、直流電力を交流電力に変える電力変換回路です。家庭でも工場やビルなどでも交流モータが使われています。この交流モータの回転をインバータで制御すると、電力損失を低減できます。インバータは、直流に変換された電気を交流に変えます。その際、電圧と周波数を任意に変えることで機器を最適に制御します。
今ではエアコンなどの家電機器はもちろん、電車やエレベータなどさまざまな分野で使われています。

インバータの活躍の場
電 車 出発、停止時の衝撃が少なくなり、乗り心地が向上します。
エレベータ 上昇や下降時の衝撃が少なくなり、また、停止時にフロアとの位置ずれが無くなります。
エアコン 必要に応じて急速運転をしたり、また、モータを細かく制御し、快適な温度をキーブできます。

フィルムコンデンサの特長

フィルムコンデンサの特長とは

高信頼性の理由

[ 自己回復作用 ]
電極フィルムに絶縁破壊が生じても欠陥部の金属皮膜を瞬時に消失させて、欠陥部の周囲と絶縁を回復する優れた機能があります。
[ ヒューズ機能(保安機能)]
電極皮膜を多数の小電極群に分割することで、ヒューズ機能を持たせることができます。異常な電流や電圧が印加された場合、このヒューズが働き発煙や発火、破裂を防止します。