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進相コンデンサと直列リアクトルの選定方法

設置環境により異なりますが、機器の選定にあたっては以下項目のご検討が必要になります。

コンデンサの設備容量

高圧での力率を改善する場合には、トランス容量の1/3程度を目安に選定されます。
※設置環境により最適な容量が異なります。

低圧では、負荷に応じて内線規程で定められています。
詳細については、内線規程および各電力会社の供給約款をご参照願います。

(参考)取付標準容量

①誘導電動機の場合

(a)200V三相トップランナーモータ ※内線規程改定により追加

出力 kW 0.2 0.4 0.75 1.5 2.2 3.7 5.5 7.5 11 15 18.5 22 30 37 45 55
HP 1/4 1/2 1 2 3 5 7.5 10 15 20 25 30 40 50 60 75




(µF)
2極 50Hz 30 40 50 75 100 150 200 250 300 300 500 600 750 1,000
60Hz 20 30 40 50 75 100 150 150 200 250 300 400 400 600
4極 50Hz 40 75 100 150 200 250 300 400 500 800 900 1,200 1,400 1,400
60Hz 30 40 50 75 100 150 200 250 300 400 500 700 800 900
6極 50Hz 50 100 100 150 300 300 500 500 700 800 1,200 1,300 1,500 1,900
60Hz 30 50 75 100 150 200 300 300 400 400 500 750 900 1,100

(b)200V三相モータ(トップランナー以外)

出力 kW 0.2 0.4 0.75 1.5 2.2 3.7 5.5 7.5 11 15 19 22 30 37 55
HP 1/4 1/2 1 2 3 5 7.5 10 15 20 25 30 40 50 75
取付容量
(µF)
50Hz 15 20 30 40 50 75 100 150 200 250 300 400 500 600 900
60Hz 10 15 20 30 40 50 75 100 150 200 250 300 400 500 750

(c)200V単相モータ

出力 kW 0.1 0.2 0.4 0.75
HP 1/8 1/4 1/2 1
取付容量
(µF)
50Hz 20 20 30 40
60Hz 20 20 20 30

(d)400V三相トップランナーモータ ※内線規程改定により追加

出力 kW 0.2 0.4 0.75 1.5 2.2 3.7 5.5 7.5 11 15 18.5 22 30 37 45 55 75 90 110
HP 1/4 1/2 1 2 3 5 7.5 10 15 20 25 30 40 50 60 75




(µF)
2極 50Hz 7.5 10 15 20 25 40 50 50 75 75 125 150 150 250 300 400 600
60Hz 5 7.5 10 15 20 25 30 40 50 50 75 100 100 150 200 250 300
4極 50Hz 10 20 25 30 50 50 75 100 125 200 200 200 300 300 500 700 800
60Hz 7.5 10 15 20 30 40 50 50 75 100 125 150 200 200 300 400 500
6極 50Hz 10 25 30 40 75 75 125 125 150 200 300 300 300 400 600 900 1,100
60Hz 7.5 15 20 25 40 50 75 75 100 100 125 150 200 250 300 500 600

(e)400V三相モータ(トップランナー以外) <内線規程には含まれていません>

出力 kW 0.75 1.5 2.2 3.7 5.5 7.5 11 15 19 22 30 37 55
HP 1 2 3 5 7.5 10 15 20 25 30 40 50 75
取付容量
(µF)
50Hz 7.5 10 15 20 30 40 50 75 75 100 125 150 250
60Hz 5 7.5 10 15 20 30 40 50 75 75 100 125 200

②交流アーク溶接機の場合 200V用

最大入力(kVA) 3以上 5以上 7.5以上 10以上 15以上 20以上 25以上 30以上 35以上 40以上 45以上
50未満
取付容量(µF) 100 150 200 250 300 400 500 600 700 800 900

(注)
1. 50Hz、60Hzの区別をせず、同一容量とします。交流抵抗溶接機、直流電孤溶接機の場合は上表の50%容量のものを用いてください。
2. 上表以外のものも製作しますのでご用命ください。

※直列リアクトルは、進相コンデンサに対応した製品をご選定ください。
当社カタログでは進相コンデンサと直列リアクトルの設備容量の値が同じになるようにご選定ください。

リアクタンス

高調波から進相コンデンサを保護する為に直列リアクトルの設置が義務づけられています。
通常、直列リアクトルのリアクタンスはL=6%のものが使用されます。
高調波の含有が多い設置環境では、L=13%の製品が使用されます。
進相コンデンサは、直列リアクトルのリアクタンスに合った製品を選定ください。
リアクタンスにより電圧上昇が有り、機器の故障に繋がる可能性が有ります。
1998年以前にはL=8%の製品が有りますので、進相コンデンサと直列リアクトルの両方を更新ください。

放電抵抗と放電コイル

進相コンデンサは、電圧がかかると電気を溜めます。
メンテナンスなどの際に、安全の為に放電する必要が有ります。
当社進相コンデンサには、全て放電抵抗を内蔵しています。
負荷変動に合わせて複数の進相コンデンサを入り切りする場合など早い放電が必要な場合には放電コイルが必要となります。

(表)放電抵抗と放電コイル

  放電までの時間 取付
放電抵抗 5分で50V以下 標準内蔵
放電コイル 5秒で50V以下 必要に応じて(DCM-Bシリーズ)

油入式と乾式

進相コンデンサ
公共施設など油入式が使用不可な施設向けにガス封入式(NFC-1)が有ります。
直列リアクトル
油入式には、温度種別がA種とB種が有ります。
国交省仕様と記載がある場合には、B種の製品(LR-3B、LR-MB)をご選定ください。